2022年に読んだ本

★ 今読んでいる本 ★
今野敏著『任侠書房』

清水義範著『夫婦で行くイスラムの国々 夫婦で行く旅シリーズ』
著者は旅行エッセイストさん、なのかな。タイトル通り、ご夫婦でイスラムの国々を旅したことを綴った旅エッセイ。いま、留学先でイスラム教のクラスメイトが居て、イスラムの文化について少し学べるかな〜という気持ちもあって、読んでみました。面白かった。写真はほとんど無いので、この建物が素晴らしい、みたいに書いてあったら、その建物名で画像検索して、わ〜、こんな建物なんだ〜!?みたいなのを自分で調べながら読みました。旅行エッセイ系は写真入りだともっと伝わるよなあ〜、、と思ったけど時代的にスマホで気軽に撮影できる時代じゃなかったのかも・・・?
この本の中で一番印象的だったのが、エジプトの人の考え方のところで、エジプトの人は「人が自分のことを、うらやましいなあと思って見る目には、禍いをもたらす力があって怖い」と思っている、という部分。その例として、とあるエジプト人の女性が、自分が着ていたブラウスを「素敵ですね」と褒められて、ブラウスを誉めてくれた人にあげちゃった、というエピソードが載っていました。
このエジプトの人の考え方を読んで、ネット上の誹謗中傷で人が亡くなったりするのって「人が人を羨ましいと思う気持ち」が運んでくる「禍い」なのではないかな、、と思いました。誹謗中傷の大半は、その人のことが羨ましい!という気持ちが発展したもののような気がする。この考え方は、頭の片隅に置いておこう、と思いました。

西 加奈子著『サラバ! (上・中・下)』
いろんな人が絶賛している声を聞く作品、読んでみたかった〜!と、期待値高めに読みました。なかなか面白かったけど、私には掴みきれなかった感。

三浦しをん著『神去なあなあ日常』
突然林業の世界に飛び込んだ若者の日々を描いたお話。こういうお話書くのって取材とか大変だろうなあ〜、、と思ってしまう。読みやすい文体だけど、読み終わるのにメチャ時間がかかってしまった・・・。

伊坂幸太郎著『PK』
3つのお話が少しずつ繋がってる作品で、私の脳みその処理能力的に苦手なやつ〜。世界に入り込みきれなくて、混乱しちゃーう。伊坂さんの作品は長編が好きだな〜。

森博嗣著『魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?』
Wシリーズ2冊目。難しくてさくさく読めない〜と思ったけど、2冊目までは読んでみました。このシリーズ再読する日がもし来たら、1冊目から読み直さないといけないかもしれない。。

道尾 秀介著『片眼の猿―One-eyed monkeys』
読んでからだいぶ時間が経ってしまい、内容がぼんやりとしか思い出せない〜。なかなか面白かったのだった気がします・・・。うむむ。

森 博嗣著『彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?』
Wシリーズの一冊目。ウォーカロンという人工的に作られた、ほぼ人間と同じ生命体のお話。なかなか難しくて、さくさく読めなかった〜〜〜。

町田康著『スピンク日記』
町田康さんの本が好きなので、何か読もう〜と思って見ていて目に止まったスピンクシリーズ。スピンクというでっかい犬を飼っていた日々のことが書かかれたエッセイ集、というか、町田さんがスピンクのことを書くんじゃなくて、スピンクが書いているという体裁になっており、めっちゃ面白いです。犬から見た飼い主の様子、って感じで。

宮沢 章夫著『よくわからないねじ』
この方のエッセイが面白い!との声をどこかで見聞きし、何か一冊読んでみよう〜、と手に取った本。読んでから時間が経ってしまい、どんな内容だったか・・・。日常のいろんな些細なことにツッコミを入れる系のエッセイだった気がします。

近藤 弥生子著『オードリー・タン 母の手記『成長戦争』 自分、そして世界との和解』
オードリー・タンさんのお母様の著書について、本文を引用しながら解説している本。あまりじっくり読めなかったのだけど、天才を育てる苦労、みたいなのが書いてありましたー。(超ざっくり)

星野 源著『いのちの車窓から』
星野源さんのエッセイをまとめたもの。さくさくっと読みました。ガッキーと初めて出会った頃のことが書いてありました〜。

中島らも著『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』
らもさんの学生時代のころのエッセイ。読んでからだいぶ時間が経ってしまい、どんな感想を抱いたのだったか忘れてしまったーーーーー。

森博嗣著『悲観する力』
世の中は「楽観的」が良しとされ、「悲観的」は悪いイメージだけど、「楽観し過ぎるのは良くない。もっと悲観した方が良いのでは」という森さんの教え。言葉のイメージがわかず、理解が難しい・・・と思う箇所もあったけど、読了。「皆がAと言ってるからAであるはず」とか、「人気があるから面白いに違いない」とか、そういった思考は楽観的であって、「自分にとっては違うかもしれない」「環境が変われば違うかもしれない」みたいな、悲観的思考を常に持っておいたほうが、その後のガッカリ感が少なく済む、的な教えなのだと理解しました。

石井 あらた著『「山奥ニート」やってます。』
周防大島に移住された中村明珍さんの本とも、また少し違った山奥移住生活をしている方の本。この方は和歌山の山奥のようで、でも現地に元々住んでいるお年寄りと共存している感じとかは、中村さんの生活に近い感じがしました。うまく溶け込めれば、どこでも生きていけるよなあ〜。この著者の石井さんの場合は、ニートを自立させる、みたいな活動をしているNPO法人が既にあって、そこの協力のもと生活を始めたけど、そのNPOの代表の方が亡くなられ、結局はそのNPOも維持しつつ生活できる場所の提供もあったことで、今では15人の人々が暮らす場所になっている、というお話でした。街に降りるのに車で2時間かかる場所らしい。こういった面白い生き方をしている方々の成功例がどんどん増えて行けば、生きづらさを感じている人の救いの場になっていくのでは、と思いました。

甲田 幹夫著『ルヴァンとパンとぼく』
渋谷のはずれのほうにある有名なパン屋さん「ルヴァン」。気になりつつ結局一度も行ったことなかったけど、このお店の店主の甲田さんの本があるんだ〜!?と思って、読んでみました。全く別の業種だったところから、ゼロの状態でパン屋を始めたこととか、へえ〜!ほお〜!と楽しく読みました。きっととても素敵な方なんだろうなあ〜。素敵なお店なんだろうなあ〜。いつかパン食べてみたい。

伊坂幸太郎著『バイバイ、ブラックバード』
タイトル聞いたことあるけど、読んだことなかった〜。これメチャ面白かった〜。最初から最後まで不明なまま終わるところもあるんだけど、そのことが気にならない世界観。主人公は「とあるバス」に乗せられて連れていかれる予定で、最後に付き合っていた5人の女性にお別れを言いにいく、みたいなストーリー。そこに謎の繭美という巨女が同行する様子が面白い〜。最後の終わり方も良かった。

佐藤 多佳子著『しゃべれども しゃべれども』
タイトル聞いたことある〜、映画にもなった作品だ〜!と思って、読んでみました。読みやすい文章だった〜。お喋りが苦手な人々が、主人公の落語家に落語を習って、少しずつ変わっていく、、的なお話。それぞれの登場人物のキャラもわかりやすいし、良かった。終盤は小学生の男の子が割と主軸になって話が展開していくので、この子の役どんな子が演じたんだろう〜!?映画版気になる〜!と思いながら読みました。

寺地はるな著『ビオレタ』
婚約破棄された主人公を通りがかりで慰めてくれた人が、ヘンテコな雑貨屋(?)を経営していて、主人公がそこで働くことになっての、あれこれ。なかなか面白かったけど、あまり入り込めない感もあった〜。登場人物は少なめだったので、わかりやすかったですが。

ウイ著『38歳、男性、独身‐‐淡々と生きているようで、実はそうでもない日常。』
タイトルそのままの内容。日常系の映像を作る人気YouTuberとかかな〜?と思ったけど、そうではないみたいだった。サクサクっと読める日常系エッセイでした。著者が山形出身の方らしい。

瀧羽 麻子著『ありえないほどうるさいオルゴール店』
不思議なオルゴール屋さんに訪れるいろんなお客さんについての短編集。訪れたお客さんの心の中に流れる音楽を読み取り、オルゴールを作る、謎めいた店主。ほんわか系ストーリーでした。