【お芋文庫】「チラシ配り」

あるひ、町を散歩していたら
「チラシを配ってくれる人、大募集!」というチラシをもらった。
ぼくは、そのチラシを見て
チラシを配ってみたくなった。
連絡先に、連絡してみる。
すると、即採用の返事があり、
次の日からチラシを配ることになった。
事務所に行くと、チラシの束を渡された。
そのチラシには、
「チラシを配ってくれる人、大募集!」と書かれている。
ぼくは、ひたすらそのチラシを配った。
心をこめて配ったつもりだ。
ぼくの頑張りや、みんなの頑張りの甲斐あって
チラシを配ってくれる人は日ごと増えていった。

ところが。

ひとつ、問題がおきた。
町中が、チラシを配ってくれる人だらけになってしまい
チラシをもらってくれる人が
誰も居なくなってしまったのだ・・・。